はじめに
『ゲド戦記』は2006年にスタジオジブリが制作したアニメ映画です。
原作はアーシュラ・K・ル＝グウィンの小説『ゲド戦記』シリーズですが、
映画は特に第3巻『さいはての島へ』を元にしながら、
オリジナルの要素も加えられています。
映画を見ただけでは
「映画のテーマは？」
「結末は何だったの？」
「物語の内容が頭に入らずに見終わった。」
となった方も多いと思われます。
そんな方の為に5分で読めるあらすじを用意しました。
ジブリ映画『ゲド戦記』のあらすじをわかりやすく解説！
物語の始まり～アレンの罪と旅立ち～
アレンが王を刺し、国を去る
物語の始まりはアースシーという世界のエンラッド王国の宮殿からです。
エンラッドの王（アレンの父）は国のことを考える賢い王でした。
しかし突然アレンが王に剣を突き立て王を殺してしまいます。
アレンの表情は暗く、何かに怯えているようです。
その後アレンは国を捨て何も言わずに旅立ちます。
彼は「魔法の剣」を持っていますが、
その剣にはまだ封印がかかっていて抜くことができません。
ハイタカとの出会いと旅
砂漠での危機とハイタカの登場
アレンは荒れた砂漠の中を歩き続け、
ついには野犬の群れに襲われてしまいます。
命の危機に陥ったその時、
老人のような姿をした男性が現れ、強力な魔法を使って野犬を追い払います。
この男性こそ大魔法使い ハイタカ（ゲド） でした。
彼は旅の途中でアレンを見つけ理由は聞かずに一緒に旅をすることにします。
ホートタウンでの出来事 – 盗賊との戦い
アレンとハイタカは「ホートタウン」という町に立ち寄ります。
この町では魔法が衰え、人々は不安を抱えながら暮らしていました。
町でアレンは奴隷商人に襲われ捕まってしまいます。
奴隷として売られそうになりますが、そこに現れたのが 謎の少女テルー です。
テルーはアレンを助けようとしますが、
彼自身はなぜか抵抗する気力を失っていました。
最終的にハイタカが魔法を使って奴隷商人を追い払い、アレンを救い出します。
テルーとの出会いと心の闇
テルーの家での生活
アレンとハイタカは、ハイタカの知人である テナー の家に身を寄せることになります。
テナーはテルーと一緒に暮らしている優しい女性でした。
テルーは最初、アレンに冷たく接します。
彼が何かに怯えていることを感じ取り、
「自分から逃げているだけの人間は嫌い」と言い放ちます。
アレンはテルーの強い言葉に何も言えません。
アレンの心の闇～影の存在～
アレンは夜になると不安に襲われ、
「影」のような存在に追われる夢を見ます。
彼の心の中には 大きな恐怖と罪悪感 があり、
それが具現化した「影」が彼を苦しめているのです。
クモの陰謀【世界のバランスが崩れる】
魔法使いクモの企み
物語の黒幕は 魔法使いクモ という存在です。
クモは 「死を超えた永遠の命」 を求めていて、
そのためにアースシーのバランスを崩していました。
魔法の力が衰えているのも、クモの仕業だったのです。
クモはアレンに目をつけ、彼の心の闇を利用しようとします。
アレンがクモに捕まる
クモの手下に狙われたアレンは町で再び襲われてしまいます。
今度は抵抗することなく、クモの城へと連れて行かれてしまいます。
クモはアレンの心の奥にある「影」を刺激し、
「お前は自由だ」「恐れることはない」と甘い言葉を囁きます。
クモの言葉に惑わされたアレンは自分を見失い、完全に操られてしまいます。
クライマックス～テルーの正体と決戦～
テルーの正体 – 竜の力
テルーはアレンを救うためにクモの城へ向かいます。
クモはテルーに対して「お前も私の仲間になれ」
と誘いますが彼女はそれを拒否します。
そしてテルーは 「本当の姿」 を現します。
彼女の正体は 竜 だったのです！
テルーはアレンに「恐れるな」「自分を見つけて」と呼びかけます。
その言葉で、アレンはようやく自分の心を取り戻します。
アレンの覚醒と決戦
アレンは再び自分を取り戻し、 封印されていた剣を抜きます！
彼はその剣でクモに立ち向かい最終的にクモを討ちます。
クモは「永遠の命」を求めましたが結局は死を迎えます。
アレンの贖罪
戦いが終わった後、アレンはハイタカに
「自分の罪を償うために父のもとへ帰る」と話します。
彼は最初のころのように逃げるのではなく、 自分の行いと向き合う決意 をしたのです。
テルーもまたアレンを見送りながら空へ飛び立つ竜の姿を見せます。
映画『ゲド戦記』のテーマ
映画『ゲド戦記』は
「生と死」
「恐れと向き合うこと」
「自分自身を受け入れること」
をテーマにした物語です。
・アレンは「影」に怯え続けましたが、最後には自分を受け入れることができました。
・テルーは強い心を持ち、自分の本当の姿（竜）を隠さず生きていました。
・クモはいずれ必ず来る死と向き合わずにいた事で死を迎えました。
この映画のテーマは 「本当の自分を受け入れ、逃げずに向き合うこと」 です。
まとめ
今回はジブリ映画『ゲド戦記』のあらすじを
重要な部分を抽出してわかりやすく解説しました。
管理人の中ではコンセプトを【小学生でもわかるように】でした。
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