はじめに
2025年3月21日現在
YouTubeの予告動画は1400万回視聴されています。
一件注目を集めていると見えますが、高評価の数が60,000件に対して低評価が1,700,000件と高評価は全体の3.4%と大炎上しています。
あの名作のディズニー作品である『白雪姫』の実写映画が何故ここまで炎上しているのか。
低評価となっている点をまとめました。

ちなみに映画が炎上し過ぎて脚本家の名前をクレジットに載せるのを拒否したそうです。
ディズニー実写映画『白雪姫』は何故酷いと言われているか
キャスティングの論争
ここで解説している話題:主人公の人種問題
主人公の白雪姫にラテン系であるレイチェル・ゼグラーをキャスティングしたことが注目を集め”雪のように白い肌”を持つ白雪姫のイメージに対する反発が強まりました。
またゼグラーもオリジナルアニメ版に対し否定的な発言を行っており、ファンの一部からは「全く別の物語だ」とまで批評される結果となっています。
白雪姫役レイチェル・ゼグラーの発言
ここで解説している話題:白雪姫役の女優の発言
彼女はオリジナルの『白雪姫』にある「受け身の女性像」や「王子に救われる」といった設定を批判しています。
また「ストーカーのようなラブストーリー」「原作の白雪姫が嫌い」とも発言しており、これがファンに原作への敬意が足りないとの印象を与えました。
他にもゼグラーの政治的発言も炎上の要因となりました。
彼女はトランプ氏に対する批判的な見解を公に表明し、これに対する抗議として一部の支持者が映画のボイコットを宣言しました。

よく初対面の人とは「政治」「宗教」「野球」の話はしてはいけないと言われますが、有名な人ほど避けなければいけない話題でもありますね。
白雪姫役ゼグラーと王女役ガル・ガドットの関係
「声を上げなければならなかった」
ガル・ガドット 2023年10月7日以降 “人質の主唱者” に黙っていることはできませんでした。憎しみの大きさ、そして、何も知らないのにあたかも知っているかのように振る舞う人々の多さにショックを受けました。また、メディアの不公平さにも衝撃を受けました。… https://t.co/AxGByYqnum
— イスラエル大使館 🎗️Israel in Japan (@IsraelinJapan) March 19, 2025
ここで解説している話題:イスラエル・パレスチナ問題
王女役のガル・ガドットは過去に2年間イスラエル軍に所属し、イスラエル支持を公言しています。
一方で白雪姫役のゼグラーは2021年からパレスチナ支持を表明し、2024年には「Free Palestine」とのメッセージを投稿しています。
こうした2人の立場や発言から、イスラエル・パレスチナ問題に関する言動が両陣営から批判を受けることもあり、また映画のプロモーションでは政治的立場の違いから白雪姫役のゼグラーと王女役のガドットの共演機会はほとんどありませんでした。
主人公とその敵役という主役2人が政治的観点から同席しないのは、興行の面で大きな損失に繋がると思われます。
原作との違い
王子様の不在
ここで解説している話題:王子様(ディズニープリンス)の不在
実写映画では『白雪姫』の大事なシーンで出てくる王子様は登場せず、代わりに貧困化した王国から離れ山賊として暮らす青年の『ジョナサン』が出てきます。
また実写映画では、王子様(実写映画では山賊の青年)のキスによって深い眠りから目覚めた白雪姫は7人の小人と山賊、更に白雪姫の帰還を伝え民衆を味方にし邪悪な女王を打倒するという新しいストーリー展開となっています。
これはまさに先程の「受け身の女性像」「王子に救われる」という原作の白雪姫像を否定し「行動主義」「ディズニープリンスの脱却」を掲げています。
良く言えば現代的なリメイクとも言えますが、原作を愛するファンたちから「白雪姫らしさが失われている」と非難の声が上がっています。
白雪姫の存在
ここで解説している話題:『白雪姫』というキャラクターの改変
白雪姫の存在そのものがまるで違います。
実写映画では女王の策略で白雪姫は召使になるのですが、洗濯や掃除をする姿が粗暴で原作にある気品が感じられません。
また7人の小人の家では原作では白雪姫が散らかっている家を掃除し料理まで作るという話ですが、実写映画では白雪姫は歌っているだけで料理もせず、掃除をしているのは7人の小人だけです。
白雪姫の見た目に関しても作中の鏡が「王女は美しいが、性格などを加味すると白雪姫の方が美しい」と発言しており、鏡曰くビジュアルの美しさで言えば王女>白雪姫となっています。
小人描写への批判
CGの起用
ここで解説している話題:7人の小人と小人症
7人の小人の描写に関して、色々な人種の俳優が登場することが指摘されており「あまりにも多様性が溢れすぎている」との声も多く、原作ファンからは「本来の『白雪姫』ではない」との批判が寄せられる結果となっています。
またこの7人の小人をCGで描くという決定は、小人症の俳優たちから「機会を奪った」とする厳しい批判を受けています。
実際小人症の俳優はわずか1名の起用にとどまっており、低身長症コミュニティからは「差別的な措置」として反発の声が高まっています。

7人の小人はあくまで『ドワーフ』であり、小人症については言及されていなかったです。
俳優ピーター・ディンクレイジの発言
Peter Dinklage Blasts Disney’s ‘Snow White’ Remake: ‘A F—ing Backwards Story About Dwarfs’ https://t.co/pxXxHEu1F4
— Variety (@Variety) January 24, 2022
俳優ピーター・ディンクレイジは、小人たちの描かれ方について強い批判を行いました。
彼は「ラテン系の俳優を主役に据えながら、洞窟に住む小人という物語が時代錯誤だ」と述べこの矛盾点を浮き彫りにしました。
多様性に対する議論
ここで解説している話題:ポリコレ問題
『白雪姫』の実写化では、コロンビア、イスラエルなど人種多様性を意識したキャスティングが採用されました。
主人公を演じるのはラテン系のレイチェル・ゼグラーとディズニーは、作品のキャスティングにおいてステレオタイプ的な描写を排除する努力をしています。
こうした多様性を推進する試みに対して肯定的な意見が多く寄せられています。
特に「すべての子供が自分を反映できるキャラクターを持つべきだ」という姿勢は、未来の社会に向けての重要な一歩とされているのです。
一方で、このような取り組みが過剰な政治的正しさによるオリジナルへの敬意の欠如との批判を呼ぶこともあります。
特にキャラクターの文化的背景が変わることで、元々の物語の持つ魅力やメッセージが損なわれるという声が少なくありません。

ファンからはディズニーらしさや親しみやすさが失われていると感じる人も多く見られます。
この辺りのバランスは今後の作品制作における課題となりますね。
公開後の視聴者の声
日本国内では、
「映画の制作陣は完成してどう思ったのか。」
「あれほど酷いと思っていた『ウィッシュ』の方が100倍良かった。」
「ミュージカル映画として楽しむ分には普通に面白かった。」
「多様性、ジェンダーに配慮されすぎていて大きな改変があり残念だった。」
など批判的な意見が多く見受けられつつも、ミュージカル要素は素晴らしかったとの意見が目立ちました。
また海外からは、
「毒リンゴをこれほど応援したことはない。」
「毒リンゴ頑張れ!」
など皮肉めいた批判が見受けられます。
管理人の感想
ここまで世間で言われている批判の内容をまとめてきましたが、ここからは管理人が実際に視聴してのレビューとなります。
作品とポリコレ
管理人としてはあらゆる制約がある中で、どうにか”映画”としての形に持って行った制作陣は素直に褒められるべきだと思いました。
確かに映画の内容は酷い物となりましたが、
- 人種問題
- 女性の家事問題
- 多様性の意識
- 外見至上主義の批判
これらを長尺の物語に落とし込むのはかなり苦労したのではないでしょうか。
「原作のここはこうだけど、違和感のないすれすれのところでこう変更しよう。」
「ここはこうした方がいいけど、どうかなぁ…」
と悩みながらもどうにか形になっています。
ただ”政治的正解”を追う一方で映画としての面白さが犠牲になっているように感じます。
何か作品が公開されるたびに話題に挙がる上記の4つの事が「悪だ、必要ない、無視しろ」とはもちろん思いません。
でも映画はあくまでフィクションです。
ファンタジーの話くらいあまり神経質にならずに作成してもいいのではないでしょうか。
これ以上制約制約と重ねていくと、
- 人が亡くなる映画は死を連想させるのでフィクションでも禁止
- 食肉シーンがある映画はビーガンに配慮しないから禁止
とどんどん制約が増えていくような気もします。

10年後にはジブリ映画『天空の城ラピュタ』のドーラが、大きな肉を頬張るシーンがカットになったりとかはしないですよね…?
実写映画『白雪姫』の感想
- キャストの発言などを抜きにすればそこまで気にならなかった
- 映画評論、原作の熱狂的なファンではないなら楽しめるかも
- 改変部分は『新訳』として見れば全然見られるが、原作に忠実化と言われるとそうではない
最初に素直な感想ですが「言われているほど悪くなかった」です。
白雪姫の容姿について色々議論されていますが、管理人が思ったのは「普通に美人じゃん」という感想でした。
レビューサイトや世の記事では「肌が白くない。」「美しくない。」など様々な批判もあり、確かに原作の「雪のように白い肌」ではありませんが、管理人的には容姿に関してはそこまで大きな不満はありませんでした。
ストーリーの改変ですが、原作の物語としては確かに違和感がある場面が多いです。
今作は言ってしまえば現代テイストにした白雪姫、『新訳・白雪姫 -Snow White-』という感じでしょうか。
「これが白雪姫です!」と言われると「所々違うよね?」となりますが、「白雪姫を元にこんな解釈で新しい物語作りました!」なら「現代風なテイストなんだな」程度にしか思わないです。
実写映画のストーリーは細かい部分を見れば矛盾だったりはあるかと思いますが、堅苦しく始めから「評論・レビューするぞ」と意気込まず、純粋にミュージカルのファンタジー映画として楽しむ分には十分に楽しめました。

例えば幼稚園~小学校低学年のいる家族で「知っている白雪姫と少し違うけど、見に行ってみようか」と気楽に見に行けば十分に楽しめる作品だと思います。
まとめ
今回は実写映画『白雪姫』について批判が多く集まっている
- キャスティングの論争
- 原作との違い
- 小人描写への批判
- 多様性に対する議論
- 公開後の視聴者の声
について解説しました。
コメント