はじめに:アナウンサーとバイオハザード、異色の組み合わせ
「鈴木史朗さん」と聞いて、皆さんはどのような姿を思い浮かべますか?
長年テレビの第一線で活躍されてきた、落ち着いた物腰と明瞭な語り口が印象的なベテランアナウンサー。多くの方が、そんな知的なイメージをお持ちのことでしょう。
しかし、90年代後半から2000年代にかけてゲーム、特に『バイオハザード』シリーズに熱中した世代にとっては、鈴木史朗さんは全く異なる、畏敬の念すら抱かせる存在として記憶されています。
そう、彼は「バイオハザードの達人」「ヘッドショット名人」として、当時のゲームファンの間でまさに伝説的なプレイヤーだったのです。
この記事では
「なぜアナウンサーである鈴木史朗さんが、ホラーゲームの達人として名を馳せることになったのか?」
「彼のプレイの何がそれほどまでに人々を驚かせたのか?」
という疑問に深く迫り、その理由と背景を、当時の熱気を思い出しながら詳しく解説していきます。


鈴木史朗さんとバイオハザード、その出会い
鈴木史朗さんのゲーム歴は1970年代に出てきたインベーダーゲーム、1980年代に出てきたマリオブラザーズと元々ゲーマーだったそうです。
そんな鈴木さんですが意外にも、バイオハザードに出会ったきっかけは家族の贈り物でした。
ゲーム好きを知った娘さんが誕生日に『バイオハザード』をプレゼントしてくれたのが出会いだそうです。
なぜ鈴木史朗は「伝説」「達人」と呼ばれるようになったのか?
単に「アナウンサーがゲームをプレイした」というだけでは、これほどの伝説にはなり得ません。
鈴木史朗さんのプレイが、多くのゲームファンに衝撃を与え、「達人」「名人」と称賛されるに至った背景には、いくつかの明確な理由が存在します。
アナウンサー像との強烈すぎるギャップ
最大の理由は、やはり普段の知的なアナウンサーとしての姿と、ゲームプレイ中の姿との間に存在した、あまりにも強烈なギャップでしょう。
ニュースや情報番組で見せる、常に冷静で落ち着き払い、丁寧な言葉遣いをされる鈴木さんのパブリックイメージ。
それに対して、後述するテレビ番組でのゲームプレイでは普段は見せない表情や「ぶっ殺します」などの過激な言葉が見られます。
この「静かなる凄み」とも言えるプレイスタイルと、普段の柔和なイメージとの落差が、視聴者に鮮烈な印象を与え、「この人はただ者ではない」と感じさせたのです。
神業と称された驚異的なゲームスキル
鈴木さんのプレイは、単に冷静なだけではありませんでした。
そのゲームスキルは、当時の一般的なプレイヤーの水準を明らかに超えていたのです。
最も象徴的だったのが、ゾンビの弱点である頭部を正確に撃ち抜く「ヘッドショット」です。
『バイオハザード』シリーズでは、弾薬は貴重なリソースであり、敵を効率的に倒すことが生存の鍵を握ります。
頭部への攻撃は威力が高いものの、判定が小さく狙いを定めるのが難しい高等テクニック。
それを鈴木さんは、まるで事もなげに、時には連続で成功させていました。
鈴木史朗バイオ語録
バイオハザードをプレイする際の鈴木さんの発言は「鈴木史朗バイオ語録」として親しまれています。
- 「(背中向けてる敵を見つけて)後ろ向いてるバカいるんで撃っときます。」
- 「めんどくさいんで、ロケットランチャーでぶっ殺しましょう!」
- 「若者はバイオハザードをやるべき。」
- 「長生きできたのはバイオハザードのおかげ。」
お気に入り『バイオハザード4』の逸話
鈴木史朗さんの「伝説」が語られる上で、中心となるのはやはりカプコンの『バイオハザード』シリーズです。
特にお気に入りなのはバイオハザード4だと言います。
理由は「登場するゾンビがゾンビっぽくない上に、それまでの作品と比べ格段に映像が綺麗になったから」だそうです。
そんなバイオハザード4ですが『トリビアの泉』という番組で、通常の攻略プレイではなく特定の条件下でのクリアを目指すスコアアタックの様なモードに挑戦する企画もありました。
番組内の映像ではプレイ中に敵に対して焼夷手榴弾を投げながら「焼きます」と発言していたり、襲い掛かってくる敵に対してヘッドショットをしながら「ぶっ殺します」などの淡々とした実況がありました。
スコアアタックではよく『クラウザー』というキャラクターを使用するとも言われていました。
現在の鈴木史朗さんとゲームの関係
「バイオハザードの達人」として一世を風靡した鈴木史朗さんですが、ゲーム関連の話題でメディアに登場されることがあります。
一部紹介します。
- 2016年3月22日バイオハザード20周年感謝パーティーにスペシャルゲストとして登場
- 2017年『バイオハザード7 レジデント イービル』の先行体験会に招待
- ファミ通での「ファミ通BSAA特別顧問」としての活動
- 「みんなのニンテンドーチャンネル」でのプレイ映像が30万アクセスを超える反響
2025年現在87歳となり、流石にアクションゲームは疲れるそうでバイオハザードはプレイしていないそう。
代わりに最近は『あつまれ どうぶつの森』で癒されているそうです。
まとめ:アナウンサー鈴木史朗がバイオハザードの伝説となった理由
鈴木史朗さんが「バイオハザードの達人」として伝説的な存在となったのは、単にゲームが上手いというだけでなく
- 普段の知的なアナウンサー像との鮮烈なギャップ
- ヘッドショットに代表される驚異的なゲームスキル
- 冷静な状況判断と無駄のない効率的なプレイスタイル
- 当時の「高齢ゲーマー」としてのスター性
これらの要因が複合的に絡み合った結果でした。
あなたが当時の鈴木さんのプレイを見たことがないのであれば、一度その「伝説」に触れてみてはいかがでしょうか。


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