はじめに
FPSやMOBAのゲームをやっているとOTPという言葉を聞くことがあると思います。
「なんとなく意味は知ってるけど正確にはわからない。」
「意味は分かるけどPonyってなんで馬が出てくるの？」
など実態を知らない方も多いと思います。
今回はOTPについて起源や使われ方などを詳しく解説、紹介してきます。
何処よりも詳しく解説している自信があるので是非最後までお付き合いください！
OTPとは
OTPとは「One Trick Pony」の頭文字を取った略語です。
「One Trick Pony」は直訳すると「1つの芸を持つ子馬」を意味し、
特定のスキルや能力に特化した人を指します。
この表現は特定の分野での専門性を強調する一方で、
他のスキルや能力に乏しいことを暗示する場合もあります。
ゲーム関連の話題では特定のキャラクターや戦術に特化してプレイするプレイヤーを
指すことが多くそのキャラクターに対する深い理解と熟練度を持っているとされています。
現代ではカジュアルな使われ方が主流で、
一つのキャラクターや武器のみを主に使用するプレイヤーに対して使われる言葉となっています。
向かない場面やカウンターを出された場合はサブキャラや別の選択肢を取る場合もあります。
One Trick Ponyの起源
「One Trick Pony」という表現は元々サーカスにおいて
1つの芸しかできない子馬に由来しています。
この子馬は観客を楽しませるために特定の芸を繰り返し行いますが、
他の芸を持っておらず限られた物しか提供できません。
このような状況から特定のスキルや才能に特化した人や物を指す
比喩として使われるようになりました。
当初はサーカスの世界で使われていましたが、
次第に一般的な会話やビジネスの場でも用いられるようになりました。
特定の分野に特化した人や物を指す際に使われるこの表現は、
時にネガティブな意味合いを持つこともありますが、
現代ではその特化したスキルが逆に評価される場合もあります。
過去と現在の意味の違い
元々は他に特筆すべき能力がないことを示唆するために使われていましたが、
現代では一つの分野で卓越した技術を持つ人を指す場合にも用いられています。
当初は特にビジネスや職場の文脈で使われることが多く、
例えばAさんは顧客サービスは優れているが他の業務には不向きである場合、
「Aさんは一つの得意技しか持たない」という時に用いられていました。
一方で現代ではポジティブな解釈で使われる場合があります。
1つのことを極めることは特定の分野での専門性を確立することを意味しており、
特に競争の激しい業界では大きな強みとなります。
例えば特定の技術や知識に特化したプロフェッショナルは、
その分野での信頼性を高め他者との差別化を図ることができます。
このように一つのことに特化することは、
必ずしもネガティブな意味合いだけではなく成功の鍵となることもあります。
簡単に言ってしまうと「これはこうじゃないとダメ！」という堅い考えから、
「みんな違ってみんな良いよね。」という考え方になり言葉の意味が変わったという事ですね。
よく言われる多様性って奴ですね。
ゲームでの使い方
ゲームにおける「One Trick Pony」とは、
特定のキャラクターや戦術に特化してプレイするプレイヤーを差します。
このスタイルは『League of Legends』や『VALORANT』の様なFPS、
『STREET FIGHTERシリーズ』の様な対戦型ゲームでよく見られます。
OTPプレイヤーは特定のキャラクターのスキルや戦略を深く理解しており、
最大限に活かすことが出来ます。
またOTPの対象となるキャラクターや戦術は少し尖った性能の物が多いです。
『League of Legends』では「シンジド」「シャコ」など
『VALORANT』では「ヨル」、または武器では「オペレーター」など
『STREET FIGHTERシリーズ』では「ダルシム」「ザンギエフ」「ブランカ」など
ゲームでのOTPのメリットとデメリット
メリット
上達するスピードが速い
特定のキャラクターに特化することで操作の精度や戦略の洗練が進み、
他のプレイヤーと比較しても優位に立つ事が出来ます。
競技性の高いゲームではこうした専門性が勝利に直結することが多く、
OTPプレイヤーはその特化したスキルを活かして高いパフォーマンスを発揮します。
パフォーマンスの一貫性
OTPプレイヤーは特定のキャラクターのスキルや動きを熟知し
瞬時の状況判断やそのキャラクター独自の読み合いの質が向上します。
このような専門性はランクマッチや競技シーンなど繊細な戦いの場において
他のプレイヤーとの明確な差に繋がります。
またプレイ環境による変化など外的要因が変わっても
パフォーマンスを落としづらいと考えられます。
ゲーム全体の理解力の向上
OTPプレイヤーは特定のキャラクターのみを使い続ける事で、
ゲームの基礎スキルを集中して学ぶことが出来るとも言えます。
特定のキャラクターの動きやスキルの使い方を覚え、
他のリソースをゲーム全体の理解に当てることが出来るからです。
ゲーム全体の理解は他のキャラクターを使う際にも役立つ知識となり、
結果的にプレイヤーの総合的なスキル向上に寄与します。
よってOTPプレイヤーは短期間での成長を遂げることが出来ます。
デメリット
柔軟性の欠如
特定のキャラクターに依存する為もしそのキャラクターがBANされた場合、
プレイヤーは急遽他のキャラクターに切り替えなければなりません。
他にも調整が入りゲームのメタ（環境）が変わった際に適応できないことも多く、
結果としてパフォーマンスが低下するリスクも抱えています。
チームの構成が偏り
他の役割やキャラクターを活かす機会が減少します。
結果的にチーム全体の戦略が制約され柔軟性を欠くことがあるのです。
特に対戦相手がそのキャラクターに対する対策を講じやすくなるため、
チームの勝敗に影響を与えることもあります。
メインキャラクターがBANされた場合に
プレイヤーは即座に代替キャラクターを選ぶ必要があります。
よってある程度動かせるサブキャラを用意しておくことが推奨されています。
サブキャラを使いこなすことでメインキャラクターに依存せず、
柔軟に戦術を変更することが可能になります。
ビジネスでの使い方
ビジネスにおいて「One Trick Pony」という表現は、
特定の製品やサービスに依存している企業を指すことが多いです。
例えばある企業が特定の製品に特化しその製品の成功に全てを賭けている場合、
その企業は「One Trick Pony」と見なされることがあります。
このような企業は他の製品やサービスを展開することなく、
単一の成功に頼るため市場の変化に対して脆弱であり
どうしてもリスクが高くなってしまいます。
一方で1つの分野での専門性を持つことが成功の鍵となる場合もあります。
特定のニッチ市場での強みを活かし他社との差別化を図ることができるからです。
専門性を持ち適度な多様化を図ることが求められます。
類似表現との比較
「One Trick Pony」と似た表現に「One-hit wonder」という物があります。
こちらは特定の分野で一度だけ成功を収めた人や物を指し音楽業界でよく使われます。
例えば一発屋として知られるアーティストはヒット曲を一つ持っているものの、
その後の活動が続かないことが多いです。
このようにOne-hit wonderは一時的な成功を強調する表現であり、
持続的な能力やスキルの欠如を表す言葉となります。
これに対して「One Trick Pony」は特定のスキルに特化した存在を指します。
「One Trick Pony」と「One-hit wonder」の違いは、
前者は特定のスキルや能力に限定されることを示すのに対し、
後者は一度の成功に焦点を当てている点です。
「One Trick Pony」は特定の分野での専門性を持つ人を指し、
そのスキルを極めていることが強調されます。
一方でOne-hit wonderは一時的な成功を収めたものの、
その後の成果が続かないことを示すため持続的な能力の欠如を暗示します。
このように両者は成功という点では同じですが内容は大きく異なります。
「One Trick Pony」と「One-hit wonder」はどちらも限定的な成功を示す表現ですが、
使用する文脈によって使い分けが必要です。
ビジネスの場面では特定のスキルに特化した人材を評価する際に
「One Trick Pony」を用いることが適切とされています。
一方でエンターテインメント業界では一度のヒットに留まったアーティストを指す際に
「One-hit wonder」が適切とされています。
最後に
今回はOne Trick Ponyの起源や使われ方などを解説しました。
サーカスが起源と知っている方も少なかったのではないでしょうか。
管理人もゲーム用語のスラングだと思っていたので
ビジネスの世界でも使われているのは今回初めて知りました。
もしOTPの話しをドヤ顔で説明している人がいれば
本記事を参考にすました顔でより詳しく解説してあげて下さい。
管理人が始めて聞いたのはLoLでした。
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